発刊の辞
川端香男里(日本ナボコフ協会会長、2005-2008)
ウラジーミル・ナボコフ生誕100 年を期に設立された日本ナボコフ協会は、研究会、大会、シンポジウムを着実に積み重ねてまいりました。その間特筆すべきことが二点あります。ひとつは、多くの協会メンバーが京都大学の21 世紀COE プ ログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」の一翼を担って、異文化 翻訳の壮大な試みとして、ナボコフ訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』をとりあげ、 画期的な研究成果をあげたこと、もうひとつは、協会をナボコフ文学に関心をもつ 人々のつどう場にしようという設立当初の意図が、着実に実現されてきているとい うことです。たとえば、ナボコフに関心をもつ現役作家の研究会への参加は、ナボ コフ文学の多面的な魅力を味わうという点で大きな意味をもっています。
ナボコフ協会は発足時から年2 回の大会開催と会報『KRUG』の発行を続けて きました。『KRUG』は会報、つまりニューズレターとして刊行されてまいりまし たが、会の活動が積み重ねられ活発になるにつれて、ページ数が増えただけでは なく、内容的に「学会誌」の論文に相当する寄稿文も数多く見られるようになりました。そのため学術論文を掲載できる正式の学会誌の立ち上げが急務となっておりました。まず「オンライン・ジャーナル」という形での立ち上げを試みたのですが、諸般の事情で実現には至りませんでした。結局、通常の紙媒体ジャーナル という形をとることとし、とりあえず昨年の大会報告集(Proceedings)を新ジャ ーナルの準備号的性格をもつものとして刊行した次第であります。
このような経過を経て、新ジャーナルを出すことになりましたが、『KRUG』と いう名前が会員に親しまれ定着していることもあり、同じ表題を今後も継続して 用いることにしたいと思います。ただし内容的には一新されますので、『KRUG』(新シリーズ)といたします。
バックナンバー情報
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『Krug』投稿規定
論文投稿規定について
- ナボコフに関連する未発表の研究論文とする。ただし、口頭発表原稿を改訂したものの投稿は認められる。その旨記載すること。
- Wordファイルで、A4サイズ1ページ=40字×30行を規格とする。
- 論文の執筆は、和文、英文、露文のいずれかによって行い、注および文献書誌を含めて20ページ以内とする。和文の場合は、それ以外に、英語あるいはロシア語による要旨1〜2ページを付ける。
- 注は末尾に (1) (2)… の形式でまとめる。
- 締め切りは4月末。投稿先は協会事務局。
- 編集委員会が決めた審査員3名による査読を行い、採否を7月下旬までに通知する。
論文以外の投稿規定について
- ナボコフに関連する未発表のものとする。
- 研究ノートは、長さ・体裁等、論文投稿規定に準じる。ただし、要旨は不要。
- 研究報告および書評は、和文・英文・露文とも5ページ以内。
- 締め切りは4月末。投稿先は協会事務局。
- 採否は編集委員会が決定し、7月下旬までに通知する。
すべての投稿に関する規定について
- 投稿者は日本ナボコフ協会の会員であること。
- 掲載物を電子化して公表する権利は、本会が有するものとする。
KRUG 日本ナボコフ協会会報
KRUG(旧シリーズ)は日本ナボコフ協会の会報で、2007年まで年に2回発行されていました。バックナンバー情報はこちらでご覧ください。https://vnjapan.org/main/krug/index.html
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